日本Men’sHealth医学会について | 日本Men’sHealth医学会

日本Men'sHealth医学会について
日本Men'sHealth医学会について

理事長挨拶

ご挨拶

日本Men's Health医学会は、日本Aging Male研究会を発展させて、2006年に結成されました。本学会は男性の健康医学を研究する研究者、医療関係者により構成され、男性に特有の疾患の医療、男性に頻度が高いか、臨床アウトカムが女性より不良な疾患の啓発、生活習慣の推進、健康リスクを高める男性の生活様式の変容を研究の対象としております。

日本Aging Male研究会から数えて15年間、わが国における男性医学の父と言える、熊本悦明先生が本学会の理事長として、この学会を牽引していただきました。この間に、男性の健康バイオマーカーである、テストステロン、あるいは男性更年期という医学用語が医学領域のみならずメディアでも多く見かけるようになり、男性医学の重要性と理解が深まってきたと存じます。これも熊本先生の先見性と卓越した指導力の賜物と存じます。

学会発足から10年たち、2016年より私が理事長を務めさせていただくこととなりました。学会を法人化し、より社会に開いた形にし、また専門領域の研究者のみならず、さまざまの角度から男性がより健康に、よりハツラツとなる医学を多くのみなさんと考えていきたいと願っております。

日本Men's Health医学会に、多くの皆様のご参加を願っております。

日本Men's Health医学会
理事長 堀江重郎
(順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学)

活動内容

  • 男性医学と男性の健康に関する研究・調査と情報提供
  • 学術集会と講演会・講習会の開催
  • 国際学会 International Society for the Study of Aging Male との交流
  • 男性医学専門医およびケアー指導者の育成
  • 入会のご案内
  • Men's Healthの現在

    男性は女性よりも平均寿命が短いですが、その医学生物学的理由は明らかではありません。しかし世界各国を見渡すと、アイスランド、スウェーデンでは男女の平均寿命の差は4年である一方、ロシアでは12年とかなりの差があることに驚きます。わが国は世界の最長寿国ではありますが、男女の平均寿命差は6年であり、残念ながら世界の中位国にとどまっています。 そして男性の健康指標は女性よりも悪いこと、すなわち健康指標の性差が最近注目されています。例えば過去30年、わが国では全ての世代で女性の肥満者は減少しているのに対して、男性は全ての世代で肥満者が増加をしています。糖尿病や慢性腎臓病でも男性の予後は女性より悪いことが知られています。

    性差による健康指標の差の原因としては、伝統的な「男らしさ」の価値観が、不健康な食事、喫煙、アルコールの過量摂取、健康サービスの不利用や受診の逡巡につながっていることがまず考えられます。また男性は女性よりも職業上の危険が高いうえに、危険行動に走りやすいなどの理由もあげられます。 これまで、性差を考慮した健康政策は主に女性を対象としてきました。女性の更年期障害、乳がん、骨粗鬆症など女性特有の疾患を中心に啓発がすすんでいます。一方、男性の健康指標を向上させるには男性に特化した健康支援の促進が必要です。そこで女性におけるWomen’s Health(ウィメンズヘルス)に対応する医療政策として、男性のための健康支援と男性特有の疾患の医療を指すMen’s Health(メンズヘルス)が国際的にクローズアップされています。Men’s Healthには、男性に特有の疾患の医療のみならず、臨床アウトカムが女性より不良な疾患の啓発や、喫煙、薬物中毒、暴力、医療機関の低利用など健康リスクを高める男性の生活様式の変容も含まれます。

    Men's Healthの対象

    ●男性に特有の疾患の医療
    -前立腺肥大症、前立腺がん、勃起不全(ED)、男性不妊、精巣腫瘍、男性更年期障害、性腺機能低下症、男性型脱毛症(AGA)、その他の前立腺、精巣、陰茎の疾患
    ●男性に頻度が高いか、臨床アウトカムが女性より不良な疾患の啓発
    -糖尿病、慢性腎臓病、冠疾患、メタボリックシンドローム、骨粗鬆症、腎臓がん、膀胱がん、睡眠時無呼吸症候群、通風、尿路結石症など
    ●運動、栄養、リラクゼーションなど男性の健康を屋上される生活習慣の推進
    ●喫煙、飲酒、薬物中毒、暴力、職業上の危険、医療機関の低利用など健康リスクを高める男性の生活様式の変容

    国際保健機構WHOは既にMen’s Healthを推進することをその加盟国に推奨しています。わが国は今、未曾有の超高齢社会に突入し、10数年後には国民の1/4は75歳以上となり、また生産人口も減少していきます。
    健康アウトカムの性差を改善し、かつ高齢男性が元気に社会参画を可能にするためにMen’s Healthの健康施策の進捗が切に望まれます。

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